ためになる!イタリア語のおもしろい慣用句(1)

イタリア語の中には、辞書で意味を調べてみなければ想像できないような使い方をされるイタリア語の慣用句が存在します。その都度覚えていくしかありませんが、今日は福岡のイタリア語教室のアカデミアイタリアから、興味深い「動物」の名前を使った慣用句をピックアップしてみました。

essere un orso Essereはイタリア語のBe動詞(~です)、そしてorsoは熊のことですが…。esser un orsoで、「孤独で不機嫌である」ことをさします。例えば、Mio padre è un orso.なら、「私の父は静かでいつも不機嫌なタイプです。」こんな感じでしょうか。

essere una volpe 今度はuna volpe、つまりキツネですね。(volpeは雄でも雌でも女性形の単語です。)意味は、スマートで器用な人、または警戒心がとても強くて慎重な人のことなどをさします。

essere un asino Asinoは、ロバ。ピノッキオが、コオロギの忠告を聞かずわがままを言った結果、変身してしまうのも「ロバ」ですよね。イタリアではロバは愚かで頑固であることの象徴とされています。つまり、馬鹿にするときに使ういい方なのですね。

fare il pappagallo fareはイタリア語のdo(~する)にあたる動詞。Pappagalloはインコ。同じことを何度も繰り返して言う人や、誰かの行動、口癖、考え方やアイデア、その人の人生の哲学などを真似ようとする人などをさして言います。

essere una lumaca lumacaはカタツムリ。ご想像の通り、歩くのや行動が遅い人のことを言います。

fare lo struzzo struzzoはダチョウです。不快な状況にあるにもかかわらず気が付かないふりをすることや、誰かがそのうち片付けてくれるだろうと決めつけて問題を無視することを「ダチョウになる」という言い方をします。 なぜこのように使われるようになったかというと、ダチョウはたいへん怖がりな動物で、危険な状態になると頭を砂の中に隠すからだといわれていましたが、この由来には全く根拠がないものだったのだとか。実際には、草や種子などを主食とするダチョウは、首を曲げて土にくちばしを入れて地面を掘ったりすることから、このしぐさを昔の人が、隠れようとしていると勘違いしたのではないかといわれています。

さて、みなさんいかがでしたか? 第2弾もお楽しみに!